政治評論ブログ 10区

匿名で勝手に政治評論

パフォーマンスか ラストチャンスか

アメリカ政府が、北朝鮮を再びテロ支援国家に認定するようだ。 <拉致被害者家族>「圧力の強化に」と歓迎 「テロ」再指定 11/21(火) 18:06配信 ソウル駅でトランプ米大統領が映ったテレビを見る人々=AP トランプ米大統領が20日、北朝鮮を「テロ支援国…

欧州のナショナリズム回帰 伸張する右派

日本が力士の暴行事件とモリカケに現を抜かす中、ヨーロッパの政治地図は大きく変わるかもしれない。 ドイツ連立協議決裂、FDPが撤退 メルケル氏の4期目続投に暗雲 11/20(月) 8:41配信 11月19日、ドイツのメルケル首相(写真)が率いるキリスト教民主…

日本の二院制 憲法47条と参議院

解散総選挙を挟み、自民党の憲法改正議論がふたたび動き出した。憲法9条ばかりがクローズアップされるが、僕が一番注目しているのは憲法47条だ。 合区解消へ憲法47条改正=「都道府県単位」明確化―自治体規定の92条も・自民 11/16(木) 16:42配信 自民党憲法…

北海道新聞による論点の誘導

北海道は「民主党王国」とよく呼ばれる。実際に10月の衆議院選挙においても、民主党リベラル派の正当後継である立憲民主党は、北海道で多くの議席を取った。その要因は多岐に渡るが、朝日新聞や毎日新聞と並ぶ反政権の報道姿勢と圧倒的シェアを誇る、北海道…

モリカケをいくら追求しても野党は勝てない

大方の予想通り、進展は何も無かった。 政府「首相指示ない」=野党「国民は納得せず」―加計問題、衆院委で質疑 11/15(水) 19:12配信 衆院文部科学委員会は15日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設が認可されたことを受け、質疑を行った。 林芳正文部科学…

孫子の兵法は外交でこそ重用

当たり前のことを粛々とやれるのが、安倍外交の強みだ。 「北が対話してほしいと言ってくる状況を」首相 11/14(火) 22:07配信 【マニラ=田島大志】安倍首相は14日夜、訪問先のマニラで記者会見し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮について、「国際社会が…

米比首脳会談に見える現代的外交術

米政府は、人権団体ではない。当たり前だが。 トランプ氏、比大統領とは「素晴らしい関係」 人権問題に言及なし 11/13(月) 19:46配信 フィリピンの首都マニラで行われた米比首脳会談の様子(2017年11月13日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】東…

希望の党よ 野党の核となれ

もうしばらく様子見が必要だが、少なくとも最悪の方向には行ってないと思う。 玉木雄一郎氏「人事一任された」 希望、小池百合子氏と再会談へ 11/12(日) 21:51配信 希望の党の共同代表に選出され会見する玉木雄一郎氏=10日午後、東京・永田町の憲政記念館…

連合の失墜 修復の前に反省を

野党の分裂劇の主犯を問われれば、真っ先に「連合」と答える。 立・希、地方組織づくり進まず=統一選、参院選へ課題山積 11/11(土) 14:41配信 立憲民主党と希望の党の地方組織づくりが進んでいない。 民進党が存続し、職員を確保するめどが立たない上、都道…

自民党は少し浮ついている

責任ある立場なら当然の見解だ。 <自民・細田氏>参院選と改憲国民投票 同時実施に慎重姿勢 11/10(金) 20:34配信 自民党の細田博之・憲法改正推進本部長は10日、毎日新聞のインタビューに応じ、2019年夏の参院選と改憲案の国民投票を同時に実施する可…

政権の緩み 大幅な人事刷新が必要

重鎮とは、伊達に経験が長いだけではない。 自民・伊吹氏、萩生田氏を念頭に苦言 「マスコミにべらべらしゃべるんじゃない」 11/9(木) 19:22配信 自民党の伊吹文明元衆院議長は9日の二階派会合で、萩生田光一幹事長代行が安倍晋三首相と面会後、国会の質問…

ヘイトスピーチ規制と表現の自由

時代の流れではあるが、事前の規制までいくと違和感も感じる。ふたつの大きな問題を提起したい。 ヘイトスピーチ、事前規制 川崎が初指針、施設不許可も 11/9(木) 14:41配信 法務省が示したヘイトスピーチの例 川崎市は9日、外国人への差別的言動などヘイト…

暴力資本論 世界はこんなにも悲しくドライだ

平和的、外交的に解決する。もちろんそれが最高に望ましい形だ。 トランプ氏来日 共産・志位和夫委員長「両首脳の『危険な無策』があらわになった」 11/6(月) 18:02配信 共産党の志位和夫委員長は6日の記者会見で、安倍晋三首相とトランプ米大統領による日…

タックスヘイブンは現代のパンドラ

このニュースに触れ、「それみたことか民主党」「それがどうした安倍政権」系の記事は山のように書かれると思うので、ちょっと違った切り口で。 鳩山元首相、石油・ガス会社から顧問料 パラダイス文書 11/6(月) 10:51配信 鳩山由紀夫・元首相 パラダイス文書…

排除の論理の正当性

このような論調の記事が選挙期間中に見られないのは、選挙報道の公平性を保つためなのだろうか。それとも今になってバランスを取っているのだろうか。 <小池氏「排除」発言>メディアが否定的に扱ったワケ 11/5(日) 9:30配信 報道陣の質問に耳を傾ける希望…

不毛な「保守」「リベラル」論争

自民党の経済政策は、基本的には「大きな政府」路線だ。財政再建などで後手に回っているとの批判は当然だが、経済を拡大させながら社会保障を手厚く用意している。アメリカの政治に合わせれば、保守の共和党ではなくリベラルの民主党のような政策だ。消費税…

「護憲」をめぐる認識の差

ひとくちに護憲といっても、スタンスは様々である。 憲法が権力を縛るのが立憲主義だ。しかし憲法は不可侵のものではなく、改正出来ることも憲法に定められている。そして最後には権力者ではなく、我々国民が投票によって意思を明らかにするのだ。改憲発議を…

問われる護憲 不敬に尻込みするメディアの矛盾

メディアは権力を監視するという、民主主義において国民の知る権利を担保する重大な責任がある。またその責任を全うするために、報道や表現の自由は最大限尊重されなければならない。公平でなければならないが、まぁ公平でいるのは無理だとも思う。ネット環…

野党は目を覚まさなければいけない

50年に渡り衆議院議員を務める大物が、この認識。眩暈がする。 「野党は今度こそ、自分勝手言わず協力を」 小沢一郎氏 11/1(水) 18:03配信 小沢一郎・自由党代表 ■小沢一郎・自由党代表(発言録) 今度の衆院選はね、自民党の票は増えていないんですけどね、…

そもそも行政は歪む

加計学園を巡る一連の疑惑報道で、度々に耳に入る「行政が歪められた」という言葉について見解を述べたい。この問題の本質は、特区申請の認可において首相が自分の友人である事を理由に、加計学園を優遇したのか否かという一点に尽きる。言い換えれば、特区…

政治家の説明責任とは

ことしの政治ネタで特に報道量が多いのが、いわゆるモリカケ問題だろう。初期報道から半年以上の時間が過ぎ、その間もメディアや野党が徹底して調査したであろうが、現在まで決定的な贈収賄などの物証は何一つ挙がっていない。もちろん安倍首相に隙があった…

崩れ行く砂上の楼閣 民進党編

人はここまで醜悪になれるのか。 今回の衆議院選挙における民進党の一連の混乱とその後の紛糾を見るにあたり、おそらく多くの有権者が抱く感想であろう。極限の事態に個人の本質が露になる。いま彼らには有権者にどう見られているかを意識する余裕もないのだ…

絶望の先に明日はあるか 希望の党編

希望の党は衆議院戦後の両院議員懇談会と総会において、共同代表のあり方や特別国会での首班指名の方針など、当面の道筋はつけたようだ。小池都知事の代表辞任が回避されたのは朗報だろう。だが影響力の低下は避けられない。党内では早くも結党の理念の根幹…

枝野氏は大きな枷を背負った 立憲民主党編

躍進した立憲民主党の枝野氏の最近の発言には興味深いものがいくつかあるが、なかでも「永田町の数合わせにはコミットしない」そして「30年前なら私は自民党宏池会」という二つに注目したい。 僕の枝野氏に対する評価は非常に高い。もし彼がそのキャリアを日…

本当の自力が試される 維新の会編

衆院選は自民の圧勝で終わったが、実は野党も元民進党という枠組みで云えば議席は僅かだが伸びている。減らしたのは共産・公明・維新だ。共産が減ったのは政権批判票の受け皿として、より手ごろな立憲民主党が現れたことによる。公明は先の都議会議員選で都…

小選挙区制の異分子 共産党編

衆院選の結果を受け、野党の共闘が全選挙区でなされていたらもっと議席は接戦だったとの新聞各紙の記事を見る。しかし、実際には野党共闘は崩れた。野党にもそれぞれ事情があるから割れたのだ。 共産党は特異な政党だ。各選挙区に20,000票ともいわれる固定票…

民進党分裂で本当に問われたもの

民進党の分裂、希望の惨敗、立憲民主の躍進、そして最終的には自民の圧勝。この結果から我々有権者は、何を読み解くべきなのか。 僕の考えでは、そもそも日本における保守とリベラルの対立は、例えば「大きな政府」の是非であるとか、「富の再配分の手段」で…