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野党は目を覚まさなければいけない

50年に渡り衆議院議員を務める大物が、この認識。眩暈がする。

「野党は今度こそ、自分勝手言わず協力を」 小沢一郎

11/1(水) 18:03配信

朝日新聞デジタル

小沢一郎自由党代表(発言録)

 今度の衆院選はね、自民党の票は増えていないんですけどね、野党が一本で戦うことができなかった現状で、また負けたっちゅうことですね。(民進党の希望の党への合流で)いいところまでちょっと歩き始めたんだけど、残念ながらうまくいきませんでした。

 ただ、再来年は参院選参院で我が方が過半数を取ることは事実上、安倍内閣の退陣につながる話。私が民主党代表を務めた時にもそういう状況の中で始まり、2009年の衆院選での(政権交代を実現する)勝利ということになった。まずさしあたっては、再来年の参院選自民党過半数割れを実現して、安倍内閣を退陣に追い込む。

 そのために、野党が今度こそね、あまりもう自分勝手言わずにですね、その大きな大義に向かって協力しあうっちゅう態勢をぜひ作りたいと思います。(国会内の記者会見で)

朝日新聞社 

 

安倍政権を倒す事、それは「大儀」とは呼べない。現政権とは違う具体的なヴィジョンを国民に提起し、その志を同じくした者同士が手を取り合って初めて、野党の共闘は大儀を得るのだ。

自民党から政権を奪うことに全ての力を尽くしたのが民主党政権だ。その実態は、目指す国家像も安全保障観もまるで違う議員の寄せ集めに過ぎなかった。党内で議論を尽くし決まった方針に従うという、組織人として当たり前の事すらできない烏合の衆だったではないか。そもそも代表や幹事長を歴任した党の重鎮でありながら、沈みゆく民主党政権から「自分勝手」に逃げ出して新党を作り、脱原発という耳障りのいい政策一本とイメージ先行の滋賀県知事で選挙を戦い、結果敗北したことは忘れたのか。

政党が政党である最低限の要件は、安全保障議論で共に一致した行動を取れるかどうかである。政党が政党であるためには、ここから逃げてはいけないのだ。僕は前原氏の行動は稚拙ではあったと思うが、その理念には深く感銘を受けている。安全保障議論で一致できない政党と、政権選択である衆議院選挙で共闘は出来ない。最低限これに賛同出来る候補者以外には、公認を与える事は出来ない。普通はこれを「大儀」と呼ぶ。

野党は共産党との関係を真剣に考えなければならない。希望の党に一瞬の凄みがあったのは、共産党との関係を捨てる覚悟を見せたからだ。野党共闘共産党が入る限り、政権には届かない。「政権のほうは自民党さんにお任せします。あっしらは野党で結構ですんで文句だけ言わしてください」との思いが透けて見えるのだ。

安易な対立軸と、耳障りの良い平和。夢だけはいっぱいの理念なきドリーマーたち。甘えるのもいい加減にしろ。そんなフワフワしたものに付き合っていられるほど国民は暇ではないのだ。

 

 

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