民進党分裂で本当に問われたもの
民進党の分裂、希望の惨敗、立憲民主の躍進、そして最終的には自民の圧勝。この結果から我々有権者は、何を読み解くべきなのか。
僕の考えでは、そもそも日本における保守とリベラルの対立は、例えば「大きな政府」の是非であるとか、「富の再配分の手段」ではなく、突き詰めれば外交安保政策へのスタンスに集約される。そして、その場面での対立軸は保守とリベラルではなく、リアリストとドリーマーだ。
リアリストの安保基本方針は日米同盟で、ドリーマーは世界平和だ。ドリーマーの外交基本方針は「話せばわかる」で、リアリストは「話してもわからない相手はいる」だ。自民党はリアリスト集団であり、自民党にも左派はいるが、それはアジア重視のレフトリアリストであってドリーマーではないのだ。
排除の理論が希望失速の原因かと問われればその通りだが、分裂の原因は違う。その前の「リアルな外交安保政策について来れるか」の問いに、ドリーマー達は付いて行かなかった。
基本的に小池氏と前原氏の今回の行動は、稚拙ではあったが、もっと正当に評価し検証すべきものだ。排除だの風だの野党再編だの言ってる場合ではないのだ。
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